RaspberryPi3での日本語入力
トランジスタ技術2018年3月号の特集「AI電脳製作」が面白いので、持っているRaspberry Pi3を使って、その特集記事の内容に沿って、いろいろ試してみる事にした。
トラ技の付属基板に部品を実装して、AIセンサ・フュージョンを完成させ、スピーカボックスを作って、ボックスの上にRaspberryPiとAIセンサフュージョン基板を組み合わせた基板を載せて・・・、RaspberryPi3のGPIO拡張コネクタには、電源、スピーカ、HDMIモニタ、USBキーボード、USBマウス、LANケーブルを接続した。
格好良く「上記のように出来た」と言いたかったところだが、実はトラ技の付属基板用部品キットをネットで購入する際に、選択すべきものを間違えて、部品が装着された完成品を購入してしまった。出費は増えて、自作の楽しみも損なってしまったが、製作する時間が短縮したこともあり、ソフトウェア開発の部分でいろいろ試して楽しむことにし、失敗して落ち込んだ気持ちを前向きに切り替えた。
電源は、安価な中国製5V2A仕様のものを使い、電灯線から電力供給するように工作した。
ペーパークラフトでスピーカーボックスを作る方法は、トラ技68-69頁に記載があるが、僕は少々の木材片が手元にあったので、それを活かしてスピーカボックスを作った。
しかし、手持ちの工具だけで木材を大きくくり貫く加工は難しく、あまり綺麗には出来なかった。また、ケース内にRaspberryPi3のシステムを収納したかったが、寸法の見積もりが甘く、オーディオケーブルなどがケースから飛び出してしまった。
ケース等に付いては、今回の経験を活かして、再度、もう少し見栄えの良いものにしたいと思っている。
トラ技に書かれた順に作業を進め、110頁辺りまで進めてみたが、日本語入力(ローマ字漢字変換)が上手くいかず、日本語文字が入力出来ないので中断。
それで、RaspberryPi3に、Raspbian Stretch をインストールして、先ず日本語入力は出来るようにするための手順を、下記のように確認したので書留めておく。
RaspberryPi3に僕が繋いだ周辺機器は、英語配列のUSBキーボード(ARCHISS RETRO AS-KBPD04/TBK)、USB有線マウス(MO-VET-WDLOBK-01EI001337)
《 手順 》
1)Raspbiaは日本のMirrorからdownloadするのがスピードが早い。下記の日本のサイトの何処かから、最新のRaspbianを選んでDownloadしておく。
自分のPCの、何処か適当な場所にダウンロードしたら、7-Zipなどで展開し、Raspbianの imgファイル(ディスクイメージファイル)を準備しておく。
2)次に、MicroSDカード8GB以上の容量のものを、SDFormatterでフォーマット
3)Win32DiskImagerを使ってmicroSDカードにimgを書き込む。microSDカードの残り容量部分は何も処理はしない。
4)RaspberryPi3に3)のmicroSDカードを挿入し、HDMIモニタ、USBキーボード、USBマウス、LANケーブルを接続し、電源を入れて起動する。
5)起動直後の画面
・画面左は、起動直後の画面
・画面右は、LX Terminalを起動させたところ
6)Raspi-configの設定
$ sudo raspi-config
①先ず、セキュリティ確保の為、Passwordを変更しておくのがよい
②次に、
言語の設定
4 Localization Options を選択 ⇒ <Select>⇒「 I1 Change Locale 」を選択
次に、
ja_JP.ECU-JP ECU-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8
を選んで、次の画面では以降の設定で文字化けを避けるために、
en_GB.UTF-8 を選択しておく。
③タイムゾーンの設定
ここで左のように設定して於いた筈なのに、後の確認では設定が変わっていない・・・(OKボタンを押すのを忘れたか?)
④キーボードの設定
7)日本語化
①日本語フォントのインストール
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
②日本語入力の設定
ここでは、Mozc(Google日本語入力のオープンソース版)をインストールすることにした。
$ sudo apt-get install fcitx-mozc
ここで、reboot する事。
リブートした後、
③入力切替の設定で画面の右上のキーボードアイコンを右クリックしてメニューを表示させて、configureを選んでクリック、
Global Configを開いて、漢字変換時の入/退 時のキー設定を登録する。
左側の「Ctrl+Space」は、それでいいので、右側の「Empty」を「Ctrl+Space」に設定する。
ここで、Input Method も確認してみると・・・
左の画面で「OKボタン」をクリックすると、
ここで「Yes」をクリックして、
fcitx のボタンをONにして、「OK」をクリックしたあと、
この画面を閉じて、
ここで、もう一度画面右上のキーボードアイコン右クリックメニューから「Configure」をクリックして・・・(先ほど、確認しておけばよかったのかもしれないが)
Locale関連設定を日本にしておかないといけないので、・・・ 設定画面を開くと英国(GB)なっているので修正する。既に設定していた筈なのに、確定させるのを忘れたのかも・・・
Timezone(Asia,Tokyo)、Keyboard(僕が使用しているのはUS仕様のキーボード)、WiFi Country(JP Japan)についても開いてみて、要すれば修正する。
入力・修正が終わったら、「Restart」する。
Reatartによって、メニューも日本語表示になっている筈だ。
画面右上のキーボードアイコンをマウスで右クリックし、メニューから「設定」を選んでクリックし、入力メソッドの設定画面を表示させる。
入力メソッドの設定画面の左下の「+」をクリックすると「入力メソッドの追加」画面が表示され、その中に『Mozc』があるので、これを選択して入力メソッド中に追加してやる。
英語(半角英数入力)のコマンドを打ち込み、途中で日本語入力『Mozc』に切り替える場合には、この通りの順に配置する必要が有る。逆の順で配置すると、日本語入力が先行するので、使いづらくなる。ご注意!
アクセサリから「Text Editor」を開いて、文字入力画面で「Ctrl+Space」と操作すると、日本語文字入力になる。
以上で日本語変換の設定は終了。
《注意点》その後、Node-REDを楽しんでいて、何かを「やっちまった」らしく元の状態に復帰できなくなったので、再度インストールすることにした。ところが、上記に書いたように、英語キーボード設定で何度行っても「2」のシフトで「@」キーが打てない。
原因は、キーボードのミス設定なので、再度キーボードを設定する。
1)sudo raspi-config
設定画面が開いたら、
2)4 Localization Options を選択
3)次の画面で
I3 Change Keyboard Layout を選択
4)キーボードは、英語キーボードなので、
Generic-key PC を選択 <OK>
5)Keyboard layout は、
English(US) を選択(これ以外に余計なことが記載されていないものを選ぶ)
6)次の選択では、Altキーがスペースキーの両側にあるタイプなので、
Both Alt key を選択
7)次のメニューでは
キーにCaps Lock があるので、
Caps Lock を選択
8)Control + Alt + Backspace でXサーバーを閉じられるように <Yes> を選択
9)最初のメニュー画面に戻ったので、<Finish>を選択して終了する。
以上でキーボードの設定は終了。
の筈なのに、rebootすると、キーボードは英国(EU)になっている????? なぜ?
画面の右上のキーボードアイコンをマウスで右クリックして、メニューの中から
Conigure Current Input Method を選択し、クリックする。
開いた窓の一番上には Keyboard - English (UK) が居座っていて、変更しても変わらないことがわかった。
①そのため、Keyboard - English (UK) をハイライト選択して、この窓の一番下の「ー(マイナス)」ボタンをクリックして削除し、
②次に「+(プラス)」ボタンをクリックして、Keyboard - English (US) を探して「OK」ボタンをクリックして窓の中に追加する。
③追加しただけでは、Mozc(日本語選択)の下側に位置するので、上向きの矢印キーを使って Keyboard - English (US) を一番上にする。
④窓の右上の「x」をクリックして、これで設定終了。
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